フランス革命 2018 12 9

「パンが食べられないならば、ケーキを食べなさい」
(マリー・アントワネット)
 飢えに苦しむ国民に対して放った言葉が、
アントワネットを断頭台へ送ることになったとされます。
 もちろん、その後の歴史研究で、
この言葉は、アントワネットのものではなかった。
アントワネットは慈善家であったという指摘があります。
 しかし、飢えに苦しむ国民にとって、
贅沢なヴェルサイユ宮殿に住む王族を、
断頭台に送る理由が必要だったのでしょう。
 さて、現代においては、
ヴェルサイユ宮殿で結婚式を挙げた財界人がいるという話を聞きました。
2018年12月9日の時事通信社では、このようなニュースがありました。
【パリ時事】フランスで12月8日、
燃料税増税への抗議運動に端を発したデモが行われ、
AFP通信によれば、全土で約31,000人が参加し、
パリで650人以上、フランス全体では950人以上が拘束された。
(引用、以上)
 日本では、「燃料税増税」というところが、
詳しく伝えられていない状況です。
 フランス在住の日本人からは、
これは、庶民の足であるディーゼル車に対して実質的な増税をして、
電気自動車の普及を図るという政府の隠れた意図に対して、
一般大衆が抗議しているという話が伝えられています。
 フランスは、意外にも「車社会」です。
パリ中心部から離れると、車が必須です。
 私は、20代の頃、パリに行ったことがありますが、
その時、ヴェルサイユ宮殿も見学しました。
 パリの中心街からは、自動車でヴェルサイユ宮殿に行きました。
観光業者が手配したマイクロバスだったのですが、
帰りの運転手は、女子大生が運転していました。
 このようなアルバイトで、学費を稼いでいるということなので、
私は、応援する気持ちになりました。
 その時、車窓から眺めてみると、
自動車専用道路も一般道も、車であふれていました。
 「環境に良いから、ディーゼル車をやめて、電気自動車にしなさい」という話は、
「パンが食べられないならば、ケーキを食べなさい」という話と似ています。
 しかし、そもそも、電気自動車は、地球環境には悪いのです。
基本的に、電気自動車は、「使い捨て」と考えた方がよいでしょう。

電気自動車 2017 7 8

「電気自動車は、使い捨てか」
 電池は、充電と放電を繰り返すと、
寿命が短くなりますが、
それは、電気自動車の電池も同じことでしょう。
 確かに、これからの時代は、電気自動車の時代となるでしょう。
しかし、その前に、電池の問題を解決しなければならない。

2017年7月7日に、自動車評論家の国沢光宏氏は、こう書いています。
 電気自動車の日産リーフの中古車価格が激しく下落している。
2011年や2012年の初期モデルについて言えば、
30万円〜40万円という超バーゲンセール。
 新車時に325万円だった2016年モデルの自動ブレーキ付きモデルすら、
110万円台で購入可能という状況。
 なぜ暴落か?
理由は簡単。
バッテリーの性能劣化のためである。
 ご存知の通り、バッテリーの場合、使っていると性能低下する。
初期型のリーフで言えば、新車時に走行距離が160kmほど走れたものの、
今や100km以下になってしまった事例すら珍しくない。
エアコンや暖房を使うと、80km程度となり、近所の買い物以外使えなくなってしまう。
(引用、以上)
 電気自動車の場合は、
走行距離の問題だけでなく、空調の問題もあります。
冬の寒い時に、暖房を入れると、どうなるか。
 ガソリン自動車の場合は、
エンジンの熱を暖房の熱源としますが、
電気自動車の場合は、電気で暖房することになるでしょう。
つまり、電池の電源で、電気ストーブのようなものです。
 さて、バッテリーの問題は、電気自動車だけでなく、
モーターとエンジンのハイブリッド車でも同じでしょう。
いずれ、ハイブリッド車のバッテリーも劣化していくことになります。


































































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